引きこもりのあれこれ

引きこもりニートの日常や頭の中のあれやこれやを書いています

少しづつ失われ、やがて無になる

私の一日は「おはよう」と、腕の中で眠る猫に挨拶して始まります。

24時間ある一日の中で、私の声が空気に触れるのはこの一瞬だけ

 

私が話したい相手も話せる相手もこの世界では猫だけですもの。

そんな私に声なんて、言葉なんて必要ないのです。

 

そう思って数年

おかげで、私は上手に話すことができなくなりました。

 

言葉や声を出す方法は頭で分かっていても、喉に何かがつっかかってすぅっと声が溶けてしまいます。

自分では声を出す気で言葉を発しても、実際はただただ口をパクパクしてるだけ。

頭の中の言おうとしている内容と、口がついていかなくて

ぼろぼろと言葉が崩れ落ちる感覚。酷いと頭の中にすら言葉が出なくなります。

 

 

 

私の一日は無表情で始まり、無表情で終わります。

 

猫としか顔を合わせない私に、表情なんていらないのです。

ひきこもり生活は単調で色がないので、楽しい気持ちも怒る気持ちもあまり沸き起こりません。たまにさみしさとむなしさは顔を出します。

他人の顔色を伺ったりご機嫌をとる必要もないので無表情でも何も問題ありません

 

そう思って数年

おかげで、私は笑うことができなくなりました。

 

小さい頃は楽しくなくても笑えていたのに、今では笑い方さえわかりません。

「口角を上げればいいんだよ」・・・?その口角はどうすれば上がるんですか?

顔が固まって動かそうにも動かずピクピクするだけで、とても疲れます。

「笑う方法」と検索してみたり、鏡の前でひとり笑顔の練習をしてみたりしたけれど不気味な私が生まれただけでした。

能面のほうがもっと上手く笑えてる気がしてならない、そんな顔。

 

 

 

誰かに傷付けられたり惨めな気持ちや嫌な気持ちになるのなら、

全ての人や外と関係を切ってお家にこもって自分を守ろう。

外は怖いことで溢れているから家の中が一番安全なんだ。

 

そう思ってました。

 

でも、その選択をしたことで失った物が両手で数えられない程になってはじめて

自分を守っているのではなく、自分をころしているということに気が付きました。

気がついた・・・けれど、

ここまで脱線してしまうと正しい道に戻すことが難しいことにも気がついて・・・

更には戻す方法を考える頭も、戻す気力さえも失っていた事実を前に頭をかきむしってしまいました。

 

 

 

お金がなくなる、友達が減る、社会での信用が無くなる、家族の関係が壊れる

引きこもって失う物はそういうことだけではないんです。

自信だったり、声だったり、表情だったり、感情だったり、時間の感覚だったり、生きる気力だったり、健康的な体(体力筋力)だったり・・・

人として普通に生きるあれこれが少しづつ消えていきます。

 

今もこうして私の色んな部分が少しづつ失われて

そしていつか自分自身さえも消えて無になるのかもしれないと考えてしまいます

 

お前なんてさっさと消えてしまえ。

考えた先に、そう思えてしまう自分がこわいです

私は自分への米粒ほどの期待や愛情さえ失ってしまったようです。

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